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ED(勃起不全)と食事内容は密接な関係にあり、長年積み重なった食生活の乱れが原因で、EDを引き起こす可能性もあります。
40代以降になり、20代や30代の頃にはなかったEDでお悩みの人も多いでしょう。糖尿病や高血圧、肥満などの生活習慣病が原因となるケースも多く見られます。
ここからは、EDの予防や改善に必要な栄養素や、避けるべき食事について詳しく解説します。
クリニック名 | ![]() DMMオンラインクリニック |
![]() クリニックフォア |
![]() イースト駅前クリニック |
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取り扱い薬 | ◎
バイアグラ |
◎
レビトラ |
〇
レビトラ |
診察料 | ◎
無料 |
〇
無料 |
〇
初診1,650円 |
お試しセット | ◎
6種類 |
〇
2種類 |
×
なし |
診察時間 | ◎
24時間 |
〇
7:00~24:00 |
〇
店舗によって異なる |
詳細 | >詳細へ | >詳細へ | 詳細へ |
こちらのページは医学的・専門的な内容の為、当院院長の三島 雅辰監修の元作成しております。
偏った食事はEDの原因になるほか、悪化する要因になる可能性もあります。
日々の食生活は健康状態だけではなく、血液循環やホルモンバランスなどにも影響し、性機能が低下する恐れがあります。
血管の健康状態が悪化する
EDの主な原因のひとつとして、血液循環の悪化が考えられます。
動脈硬化や高血圧が原因で陰茎への血流が滞ると、勃起しづらくなることがあります。偏った食事は、コレステロール値の上昇や動脈硬化のリスクを高めるため、血管の健康状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
ホルモンバランスが乱れる
テストステロンは、性欲や勃起に関わる重要な男性ホルモンです。偏った食事を続けると、ホルモンバランスが乱れる可能性があり、性機能に悪影響を及ぼします。
具体的には、糖質や脂質の多い食事は肥満につながり、テストステロンの値を低下させるリスクがあります。
生活習慣病の影響
糖尿病や肥満などの生活習慣病を患うことで、EDのリスクが高まります。
特に、糖尿病は神経や血管を損傷するため、EDにつながりやすいと言えます。
栄養不足に陥る
ビタミンやミネラルが不足することで、性機能に影響を及ぼしEDにつながる可能性があります。
例えば、テストステロンの生成に必要な亜鉛が不足すると、性機能低下のリスクが高まります。
EDの予防や改善のために、特定の栄養素を意識して摂取することが有効です。
既にEDを発症している場合は、食事だけで改善するのは難しいため、薬による治療と並行して食事内容にも注意することをおすすめします。
ここからは、EDの予防や改善に役立つ栄養素と、それらが含まれる食品について紹介します。
亜鉛は男性ホルモンのテストステロンの生成をサポートし、性欲や性機能の改善に役立ちます。また、精子の質を高める作用も期待できます。
亜鉛はビタミンCと一緒に摂取することで吸収率が高まるため、レモンやほうれん草と一緒に摂ることをおすすめします。
アルギニンは一酸化窒素の生成を促進し、血液を拡張することで血流をスムーズにし、EDが改善されます。
アルギニンだけ摂取しようとするとカロリー摂取量が増えるため、サプリメントを用いるのもおすすめです。
ビタミンDはテストステロンを維持し、血管の健康をサポートします。
ビタミンDが不足すると、血管系に問題が生じることがありEDの原因にもなります。
オメガ3脂肪酸は血液をサラサラにし、血管の健康をサポートします。
心血管系の健康状態を維持することで、EDのリスクを軽減します。
マグネシウムは血管の弛緩をサポートし、血流を改善します。また、ストレスを軽減する作用も期待できます。
ビタミンB群は血液循環をスムーズにし、エネルギー代謝をサポートします。
特にビタミンB6やB9、B12は心血管の健康維持に欠かせません。
抗酸化物質は酸化ストレスを軽減し、血管の健康をサポートします。
また、一酸化窒素(NO)の生成を助ける働きもあります。
カリウムは血圧を調整し、血管を保護する役割があり、EDの原因となる高血圧を防ぎます。
上記の栄養素を含む食品を積極的に摂り入れ、加工食品や高脂質・高糖質な食品を避けるようにしましょう。また、適度な運動や十分な睡眠を意識し、ストレスを溜め込まない生活を心がけましょう。
EDの予防や改善に必要な栄養素がある一方で、避けた方が良い食事もあります。
高カロリー・高脂質、塩分の高い食事は生活習慣病の原因となり、EDにつながるリスクもあるため注意が必要です。揚げ物やカップ麺、ジャンクフード、スナック菓子などは避けるようにしましょう。
高脂質な食事
高脂質な食事はコレステロール値を上昇させ、動脈硬化を引き起こすリスクが高まります。
動脈硬化は血流を悪化させるため、陰茎への血流も不足します。
糖質の高い食事
糖分の過剰摂取は、肥満や糖尿病のリスクを高めます。
糖尿病は神経障害や血管障害を引き起こすリスクがあり、EDの原因にもなります。
精製炭水化物
白米や小麦粉製品などの精製炭水化物を摂取すると血糖値が急上昇し、血管や神経に長期的なダメージを与える可能性があります。
トランス脂肪酸の摂取
トランス脂肪酸は動脈硬化を促進し、血流を悪化させます。
また、全身の健康状態が悪化する原因にもなります。
塩分の過剰摂取
塩分の摂り過ぎは高血圧の原因となり、血管の健康を損ねるリスクがあります。
高血圧はEDとの関連性も強いため、塩分の多いスナック菓子やインスタント食品、漬物の食べ過ぎには注意しましょう。
アルコールの過剰摂取
適度な飲酒なら血流が改善されますが、過度な飲酒は男性ホルモンの低下や神経系の障害を引き起こし、EDの症状を悪化させるリスクがあります。
ビールやワイン、日本酒などの過剰摂取には注意しましょう。
EDのケアには、生活習慣の見直しやストレス管理など、自分でできる方法がいくつかあります。
ここからは、日頃の生活で注意すべき点について解説します。
バランスの良い食事を心がける
高脂質・高糖分・加工食品を避け、魚や脂肪分の少ない肉、野菜を中心としたバランスの良い食事を心がけることが大切です。
また、勃起力を高める栄養素「亜鉛」「アルギニン」を含む食べ物を積極的に摂取しましょう。
亜鉛は牡蠣やレバー、チーズ、豚肉、卵黄などに含まれるミネラルで、男性ホルモンの分泌を促す作用が期待できます。
アルギニンは鶏肉や大豆、エビ、マグロなどに含まれる栄養素で、血流を促しホルモンバランスを整える作用が期待できます。
高血圧はEDの大きな原因となるため、減塩を意識すると良いでしょう。
適度な運動を取り入れる
適度な運動は血流を改善し、心血管系を強化します。ウォーキングやランニング、水泳、サイクリングなどを日々の習慣として取り入れると良いでしょう。
スクワットやケーゲル体操など、下半身の筋トレもEDの改善に有効です。
週に3~5回、30分程度を目安に継続することをおすすめします。
体重管理する
肥満はEDのリスクを高めます。内臓脂肪が増えると男性ホルモンのテストステロンが減少し、EDを引き起こします。
BMIが適正範囲(18.5~24.9)になるように、体重管理しましょう。
禁煙や節酒
喫煙は血流を悪化させる原因になります。また、過度なアルコール摂取は、テストステロンの低下や神経系の障害を引き起こす原因になります。
タバコを止められない人は、禁煙外来や禁煙補助薬を活用する選択肢もあります。アルコールはビール中瓶1本程度に留めましょう。
ストレスや不安を軽減する
ストレスや不安など、心理的な要因でEDを引き起こすこともあります。
日頃からヨガや瞑想、深呼吸など、リラックスする習慣を作ったり、趣味を楽しむなど、精神的にリフレッシュできる時間を大切にしましょう。
必要であれば、クリニックのカウンセリングを検討してください。
上質な睡眠を摂る
睡眠不足はホルモンバランスの乱れにつながり、テストステロンの分泌量が減少します。
上質な睡眠を摂るためにも、生活リズムを整え、就寝前のスマホやテレビを控えるようにしましょう。
サプリメントや漢方を活用する
亜鉛やアルギニン、シトルリンなど、ED改善をサポートする栄養素を含むサプリメントを摂取するのもおすすめです。
また、補中益気湯(疲労改善)、八味地黄丸(老化対策)、牛車腎気丸(腎虚対策)などの漢方薬も、EDの原因となる体質や機能面での改善に役立ちます。
適度な性行為やマスターベーションを行う
性的刺激や勃起は、陰茎の血流を維持するために必要です。
負担にならない範囲で、性行為やマスターベーションを行うのもおすすめです。
EDの治療法は、原因や症状によって異なります。生活習慣を見直すことでEDが改善されるケースもありますが、40代以降になるとED治療も視野に入れてみると良いでしょう。
ここからは、EDを改善する治療法について詳しく解説します。
ED治療としてもっともメジャーなのが薬物療法です。
PDE5阻害薬を用いて血管を拡張し、陰茎への血流を促すことで勃起をサポートします。
主なED治療薬は以下のとおりです。
・バイアグラ(シルデナフィル)
・レビトラ(バルデナフィル)
・シアリス(タダラフィル)
ED治療薬のメリットは、即効性があるところです。ただし、心臓病や低血圧など持病の関係で、薬を服用できない人もいます。
また、食事の影響を受けやすいED薬もあるため、それぞれの特徴や注意点を理解した上で服用しましょう。
更年期障害や加齢が原因のEDではテストステロン値が低く、ホルモン補充療法が有効です。
テストステロンの補充は医師の指導のもとで行う必要があり、前立腺癌がある人は禁忌となるため注意してください。
ストレスや不安など、心理的な原因のEDには、カウンセリングや心理療法が有効です。
セラピー内容として、パートナーとの関係性を改善するためのカップルセラピーや、性行動療法、認知行動療法(CBT)などが挙げられます。
根本的な原因を解消することで、EDの長期的な改善が期待できるでしょう。
衝撃波治療は、EDの原因となる血流の問題を根本的に改善することを目的とした治療法です。
陰茎周囲の血管や組織に低強度の衝撃波を照射し、細胞を活性化します。衝撃波の刺激で新しい血管が生成され、勃起に必要な血液が送り込まれます。
血管性EDには効果が見られますが、心理的要因や神経障害が原因の場合には別の治療法を検討してください。
外傷や血管損傷など、物理的な血流障害が原因のEDには、血管外科的治療が適しています。
具体的には、静脈結紮術や動脈バイパス手術など、陰茎への血流を改善する手術を行います。ただし、静脈性の合併症や動脈硬化がないことが手術の適応条件となります。
ドラッグストアや通販で購入できる精力剤でEDは改善する?
ドラッグストアや通販で購入できる精力剤は健康食品になるため、EDの改善や勃起力の向上の効果は期待できません。
一方、医薬品として処方されるバイアグラやレビトラなどのED治療薬なら、服用するだけでED改善や勃起力アップの効果が期待できます。
EDは筋トレで治る?
筋トレには、男性ホルモンのテストステロンの分泌を高める効果が期待できます。
スクワットやランジなど、下半身を強化する筋トレが有効です。また、骨盤底筋を鍛えるケーゲル体操もED改善が期待できるでしょう。
EDになりやすい年齢は?
EDになりやすい年齢は40代以降です。40代から発症率が増加し、60歳以上になると2人に1人がEDと言われています。
年齢に応じて発症リスクが高まるのは事実ですが、特定の年齢に限定されるものではなく、20~30代の若い世代でも発症するケースはあります。
EDが治る確率はどれくらい?
EDが治る確率は、原因や治療法、健康状態によって大きく異なりますが、内服薬を用いた薬物療法では、約70~80%の人で改善が見られます。
治療と併せて食事管理や禁煙、運動など、生活習慣の見直しをすることで、治癒率が更に上がる傾向にあります。
EDは自然治癒する?
EDが自然治癒するかどうかは、原因や状況によって異なります。
一時的な心理的要因が原因のEDなら、ストレスや不安、疲労、プレッシャーなど原因となる状況が解消されることで、自然治癒するケースもあります。
また、食生活の乱れや睡眠不足、喫煙、運動不足など、生活習慣が原因の場合も、ライフスタイルの改善で治癒することがあります。
一方で、糖尿病や高血圧、動脈硬化などの慢性疾患が原因の場合、自然治癒することはほぼありません。また、加齢によるホルモン低下が原因のEDも、自然に回復することは難しいでしょう。