ANK療法とは、NK細胞を培養でAmplified=増強(活性を高めて数を増やす)し、点滴液により再び体内へ戻す治療が「ANK療法」です。
NK細胞について説明すると、NK細胞は Natural killer細胞の頭文字で直訳すると、「生まれながらの殺し屋」
がん細胞やウイルス感染細胞を攻撃するリンパ球の一種です。 NK細胞は血液中のリンパ球の10~30%を占め、 体内で異常がないか常にパトロールをしており、異常な細胞を発見すると、強い殺傷能力でいち早く攻撃をします。
ANK療法は、乳がん、前立腺がん、肺がん、大腸がん、胃がん、食道がん、膵がん、肝がんなど、固形がんをはじめ、肉腫、ALT(成人T細胞白血病)などの白血病や悪性リンパ腫など、一般に「がん」と称される全てが治療対象となります。
本人の細胞の遺伝子などを改変せずに本人に戻す治療ですので原理的に安全と考えられますが、点滴の度に発熱など何らかの免疫副反応があります。
これは培養細胞が体内で放出する免疫刺激物質(インターフェロンやインターロイキンなどのサイトカイン類)の影響によるものです。
発熱は必発ですが、他の免疫副反応は人によって、あるいは治療の度に様々ですので詳しくは医師から説明があります。
いずれも一過性のもので時間の経過とともに自然に治まっていきます。
ANK療法は、7〜8リットルもの血液を体外循環させ、リンパ球を採取します。一般的な免疫細胞療法は、わずか数10ccの血液から採れるリンパ球から培養を開始します。培養を開始する時点からその差は歴然です。
ANK療法は、大量のリンパ球からNK細胞だけを選択的に活性を高めて数も増やします。これは国内唯一の技術です。
ANK免疫細胞療法は、1クール(12回のANK投与)に100億個を超える数の活性の高いNK細胞を培養することを目指しています。これを一度に点滴すると、大きな腫瘍が壊死を起こす危険があります。安全かつ、免疫抑制の壁を押し返していく治療強度のバランスを検証した結果、「週2回、点滴1回当たり、最大でも10億個を超えないNK細胞数」という基本バターンが確立しています。
週2回の点滴を繰り返すことで、体内の眠っているNK細胞が目覚めはじめ、がん攻撃の援軍に加わることを目指します。
ANK療法は約8リットルもの血液からリンパ球を採取します。
一般的なNK療法は10〜100ccほどの血液を採取します。
ANK療法の治療(点滴)は、1回およそ1時間で終了します。そのため治療は通院でできます。点滴した当日は、安静にすることが推奨されていますが、無理をしない程度に仕事を続けることも可能です。
ANK療法の点滴は1回およそ1時間。
無理をしない程度に仕事を続けることができます。
ANK免疫細胞療法は、外科療法(手術)、放射線療法、化学療法(抗がん剤)「がんの三大療法」とお互いに補完する関係にあり、併用することが望ましいです。
スケジュールは外科手術や放射線治療、化学療法との合間を見ながら調整します。
効率よくかつコストを抑えて治療するためには、早いうちに治療計画を作成するのが良いでしょう。がん告知後すぐに面談するのがベストですが、早く相談するほど選択肢が増えて有利です。
知りたい事やわからないことをお気軽にお問い合わせください。
医師のと面談時に面談シートを使用しますので、ご予約後に面談シートをご記入いただき、事前にFAXやメールにてご送付ください。
そして、面談当日には、治療に関するすべてのものをご持参ください。
手術によって大きな腫瘍を取り除き、体内へ分散しているがん細胞をANK療法で攻撃します。
新たながん細胞の増殖を抑え、転移や再発予防にも期待できます。
化学療法や放射線療法により、がん細胞の勢いが弱まります。そこにANK療法を行い、身体本来の免疫力を取り戻すことで、がんに追い討ちをかけます。
できれば、化学療法や放射線療法を始める前(NK細胞が痛む前)にリンパ球採取を終えることが理想です。しかし、すでに化学療法や放射線療法を始めていてもANK療法は可能です。
分子標的薬はがん細胞を攻撃するものではありませんが、免疫細胞にもあまり悪影響を及ぼしません。
分子標的薬の中にはNK細胞の殺傷効率を高める作用を活かすものもあり、併用をおすすめしています。
※その他は、中皮腫、腹膜、後腹膜腫瘍、神経芽腫、副腎、性腺外胚細胞腫、偽粘液腫、原発不明
(リンパ球バンク株式会社ホームページより)
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美容分野においても20年以上美容クリニックにて経験を積んだベテラン医師が対応いたしますので、再生医療·美容医療どちらにおいてもお悩みを解決できるようお手伝いをいたします。
院長ブログでもANK療法についてご紹介しています。
こちらの施術内容ページは医学的・専門的な内容の為、当院院長の三島 雅辰監修の元作成しております。
資格:日本外科学会認定医、日本医師会認定産業医