院長ブログ
第19回
幹細胞の種類と、再生医療にかかる費用について

皆様、こんにちは。Gクリニックの院長の三島です。
今回のコラムは、幹細胞の種類と、再生医療を受けるにあたっての必要な費用についてご紹介させていただきます。

再生医療とは?

再生医療とは、日本再生医療学会によると再生医療とは「機能障害や機能不全に陥った生体組織・臓器に対して、細胞を積極的に利用して、その機能の再生をはかるもの」とされています。
わかりやすく言うと、薬剤や人工物などではなく「細胞の力」を使った新しい医療ということです。

では、「細胞の力」とは何でしょう。

トカゲやイモリのしっぽは切り離されてもまた元通りに戻ります。トカゲ、イモリほどではないですが、人間にも「再生する力」があります。再生する力=細胞の力です。
再生医療とは、けがや病気などによって失われた機能を「再生する力」を利用して、元通りに戻すことを目指す医療のことです。

幹細胞とは

幹細胞は、脂肪や骨、筋肉、血管などに生まれ変わる力(分化能力)を持っています。また身体が傷ついた、機能が低下した部分があると、それを修復、再生する力(自己修復能力)も持ち合わせています。

幹細胞の中でも、筋肉や軟骨に変化できる間葉系幹細胞が再生医療で多く使用されていて、間葉系幹細胞は脂肪由来、骨髄由来、歯髄由来、臍帯由来などが代表的です。

再生医療の分類について

再生医療は人の生命及び健康に与える影響の程度に応じ、「第1種再生医療等」「第2種再生医療等」「第3種再生医療等」の3種類に分類されます。

「第1種再生医療等」は、iPS細胞、ES細胞や他人の幹細胞を利用し、これまでヒトに実施されたことが極めて少ないため、既知、未知を含めてリスクが高く想定されるため、大学病院や国の医療機関などの限られた施設のみによって臨床研究が認められています。

「第2種再生医療等」は、すでにヒトに実施されたことがあり、中程度のリスクを見込まれるものであり、患者自身の体制幹細胞などを利用した研究や治療のことです。

「第3種再生医療等」は、加工を施した体性細胞を利用したものなど、もともと細胞が持っている機能を利用し、大きな操作を加えないため、大きなリスクは想定されないものと分けられています。

そして、再生医療を行う医療機関は、それぞれ提供する医療によって国の認可を得ることが定められています。

具体的な治療とその費用

さまざまな再生医療の臨床研究や治療が行われています。Gクリニックで実施している再生医療の分類ごとの具体的な治療と、その費用についてご説明します。

第2種再生医療等

「慢性疼痛に対する幹細胞治療」

疼痛(痛み)には、病気やけが、火傷などの痛みの原因が改善、治癒されるとともに治る「急性疼痛」と、痛みの原因がなくなった後にも痛みが長期間続く「慢性疼痛」があります。

痛みは他人と共有できない感覚です。痛みに対する表現も異なるだけでなく、痛みの感じ方も人それぞれです。慢性疼痛は「痛み」そのものが病気になっています。
慢性疼痛に対する幹細胞療法は、患者自身の腹部から脂肪を取り出し、幹細胞を培養します。増殖した幹細胞を点滴液として患者の体内へ戻します。脂肪幹細胞の働きによって傷ついた組織を修復し、痛みの原因となる炎症を抑える抗炎症因子を分泌することで痛みの改善をはかります。

  • 提供しようとする再生医療等の名称:慢性疼痛に対する自己脂肪由来幹細胞による治療
  • 計画番号:PB3200104
  • 費用は300万円~1200万円

「線維芽細胞療法」

線維芽細胞療法(肌の再生医療)は、手術や脂肪や異物などの注入を一切行わず、ご自身の耳のうしろから数センチ皮膚を採取し、肌細胞を培養し、老化の気になる部分へ移植する治療です。

老化や紫外線などのダメージにより少なくなってしまった線維芽細胞(肌細胞)を移植して増やすことで、老化症状が起こる前(線維芽細胞が少なくなる前)の肌本来の状態に戻す治療です。

ご自身の細胞を移植するので、安全性が高く、肌のハリやシワの改善などの若返り効果とともに、老化の進行を抑えるという働きがあります。

  • 提供しようとする再生医療等の名称:自家培養真皮線維芽細胞移植術
  • 計画番号:PB3200032
  • 費用は細胞保管費を含み、2,400,000円~4,597,800円です。

第3種再生医療等

「ANK療法」

ANK療法とは、NK細胞(がん細胞やウイルス感染細胞を攻撃するリンパ球の一種)を培養でAmplified=増強(活性を高めて数を増やす)し、点滴液により再び体内へ戻す治療が「ANK療法」です。一般に「がん」と称される全てが治療対象となります。

  • 提供しようとする再生医療等の名称:NK細胞を用いる、悪性新生物に対するANK自己リンパ球免疫療法
  • 計画番号:PC3200082
  • 費用はリンパ球の投与回数によって異なりますが、回数2,376,000~6,490,000円です。

「BAK療法」

BRM Activated Killer(生物製剤活性化キラー)療法の頭文字を取ったものです。
使用する免疫細胞は自然免疫細胞のγδT(ガンマデルタ)細胞とNK細胞を主に使用して治療します。BAK療法は、自然免疫細胞のNK細胞とγδT細胞を使用するために、がん細胞を特定することなく非自己細胞としてがん細胞を攻撃できます。

  • 提供しようとする再生医療等の名称:悪性腫瘍に対する免疫細胞(NK細胞、γδT細胞、CD8陽性細胞、CD4陽性細胞を含む)治療(生物応答修飾剤活性化細胞障害性リンパ球療法:BAK療法)
  • 計画番号:PC3180298
  • 費用は6回コースのみで4,730,000円です。

「NK療法」

NK細胞は、自然免疫細胞の主要な細胞傷害性リンパ球の一種で、自然免疫細胞であるNK細胞は樹状細胞の情報を必要としないでがん細胞を破壊することができることから、生まれつきの細胞傷害性細胞という意味で名付けられた細胞です。

本治療法は、選択的にNK細胞を増殖・活性化し、再び体内に戻す治療法です。NK細胞は、さまざまながんに対して効果が期待できます。

  • 提供しようとする再生医療等:がんに対するNK免疫細胞療法
  • 計画番号:PC3150629
  • 費用は420,200~2,530,000円です。

少しでも費用を抑えたい方に

再生医療に興味はあるけれど、少しでも費用を抑えたいという方に、「幹細胞培養上清液」の治療はいかがでしょうか。

培養上清液とは幹細胞を培養した培養液から幹細胞を取り出し、滅菌処理などを施した上澄み液のことを指します。培養上清の中にはサイトカインと呼ばれる細胞活性のカギとなるサイトカイン(成長因子)が豊富に含まれています。

美容や健康維持のみならず、EDや薄毛などといった男性的なお悩みにも効果が期待できます。

美肌、疲労回復、関節の痛みなどにお困りの方は、ぜひご相談ください。

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