皆様、こんにちは。Gクリニックの院長の三島です。
今回のコラムは、幹細胞エステや幹細胞コスメとクリニックでの幹細胞治療との違いについてについてご紹介させていただきます。
幹細胞エステでは、幹細胞そのものではなく、幹細胞を培養するときに得られる培養上清液を使用しています。
ヒトや動物、植物の幹細胞を培養するときに抽出した幹細胞培養上清液にはサイトカインや成長因子が豊富に含まれており、幹細胞エステを受けることで自ら美肌成分を作りだせる肌を目指します。
幹細胞エステは一般的にマシンで幹細胞培養液を導入します。相場は施術時間によっても異なりますが、1回10,000円~25,000円ほどです。
p幹細胞培養液の効果は1回で得られるというよりは、まずは2週間に1回のペースで通い、肌の調子が整ってきたら1ヶ月に1回のペースに切り替え、定期的にメンテナンスをする必要があります。幹細胞コスメは、ヒト幹細胞培養液か植物幹細胞培養液が配合されているものが多いようです。化粧水や美容液などの基礎化粧品だけでなく、ファンデーションやリップなどのメイク用品も販売されています。
植物幹細胞培養液はリンゴ、アルガンツリー、カミツレ(カモミール)などから抽出されており、植物性の幹細胞エキスには抗酸化物質が含まれていることも特徴ですが、実際、肌にどのように効果があるのか判明していないことも事実です。
幹細胞コスメは数千円から手軽に購入できるものもあれば、数万円ほどの価格で販売されており、価格は幹細胞エキスがどの程度含まれているのか、そのほかの配合成分によっても異なります。
ほかのコスメ同様どんな美容成分が含まれているのか、自分の肌に合った成分なのかを確認して選ぶようにしましょう。
幹細胞エステや幹細胞コスメは幹細胞が入っていると思われがちですが、幹細胞そのものは入っていません。日本では、幹細胞そのものを美容液等に配合することは法律で禁止されているので、「幹細胞入り」などの表記には気をつけてください。
また、「幹細胞コスメ」という表記も誤解を招く可能性があるのとことで、「化粧品等の適正広告ガイドライン」によって化粧品や広告に使用することが禁止されています。
エステサロンやコスメを選ぶ際には、どのように表記されているのかも確認することが必要です。
幹細胞培養液には、さまざまな種類の成長因子が含まれています。この成長因子は、表皮幹細胞や真皮幹細胞に働きかけて細胞の複製や分化を促し、新たな表皮細胞や線維芽細胞がつくられます。
その結果、肌ターンオーバーを促進したり、肌のハリツヤや透明感を向上させたりする効果が期待できます。
表皮幹細胞
真皮幹細胞
Gクリニックでは線維芽細胞療法を受けることができます。ほかの美容医療とは異なり、年齢とともに少なくなってしまった肌細胞(線維芽細胞)を増やす治療です。
ヒアルロン酸注入やボトックス注射とは違い、異物ではなくご自身の細胞を使用するため、安全性も高いです。
線維芽細胞療法はゆっくりと時間をかけて細胞を活性化させて、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンの生成を行います。そのため、ほかの注入法や手術とは異なり、自然な仕上がりとなり、時間をかけて肌のハリツヤや弾力を取り戻すことができます。
そのほかにも細胞を使用しない幹細胞培養液の注射や導入施術も受けられます。エステとは異なり、針を使った施術ができるのがクリニックでの特徴です。
小じわや目の下のくまなど、老化が気になる部分に幹細胞培養液を直接注射をしたり、ダーマペンを使用したニキビ跡の治療や肌質改善を目的とした治療も可能です。
施術内容にもよって異なりますが、44,000円~4,597,800円です。
エステサロンでの施術に比べると高額ですが、ご自身の細胞を使用することや、効果がじっくりゆっくり続くなどのメリットが多くあるため、ほかの治療を比較して幹細胞治療を選択する方が多いようです。
幹細胞エステや幹細胞コスメとクリニックでの幹細胞治療との違いについてご紹介しましたが、参考になったでしょうか?
幹細胞エステや幹細胞コスメに使用されている幹細胞は、細胞そのものではなく幹細胞を培養するときに抽出した幹細胞培養液です。
エステサロンでは医師のカウンセリングを受けることができないため、お悩みに合わせて治療を選択することができるクリニックでの治療をおすすめします。
幹細胞治療をお考えの方や幹細胞エステを検討しているという方は、一度ぜひご相談ください。