皆様、こんにちは。Gクリニック院長の三島です。
今回は、肌細胞(線維芽細胞)を増やす、根本的なシワ治療法についてご紹介させていただきます。
年齢を重ねると、シワ、クマ、たるみ、くすみなどが現れて顔の印象を変えていきます。なぜ、年齢を重ねるとシワやたるみなどが現れてくるのでしょうか。詳しくご説明していきます。
私たちの肌(皮膚)は主に、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層に分かれています。線維芽細胞(肌細胞)が存在するのは「真皮」です。
表皮はおよそ0.1mmの厚さで、紫外線など外部からの刺激や乾燥から肌を守っています。表皮のはたらきを家の構造と例えるならば「レンガ」です。とても頑丈なつくりをしています。
真皮はおよそ2.0mmの厚さで、表皮と皮下組織を支え、肌のハリを保ちます。真皮のはたらきを家の構造と例えるならば「免震構造」です。ハリのある肌は真皮が支えているからこそ成り立っています。
表皮の老化としては、外部からの刺激に負けてしまい、皮膚が薄くなるため、シミ、くすみ、乾燥が起こりやすくなります。
真皮の老化は、表皮と皮下組織を支える柱が弱くなり、支えきれなくなるため、クマ、シワ、たるみが起こりやすくなります。
真皮のはたらきを「免震構造」とお伝えしましたが、その免震構造の中にはコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンが含まれており、その成分こそが肌のハリを保ち、弾力やみずみずしさを与えています。
コラーゲンは丈夫なタンパク質からできた線維で、真皮の70%を占め、柱のように表皮や皮下組織を支えています。網目状のネットワークを作り、肌にハリの弾力を保持します。
コラーゲンやエラスチンで作られた網目状の構造の隙間を埋め尽くすゼリー状の物質です。たった1gで6リットルもの水分を保つことができ、水分を抱え込むため、クッションのような肌の弾力をサポートします。肌の潤いには欠かせない物質です。
エラスチンはゴムのような弾力のある線維で、真皮の2%ほどしか存在しません。コラーゲンのところどころを繋ぎ止めるように支え、肌の弾力に重要な成分です。
肌を支える三大成分のコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン。これらのどの成分が減ってしまっても、肌にシワやたるみ、クマが現れ、肌老化の印象を与えます。三大成分は歳を重ねるごとにその数は減少していきますが、紫外線、乾燥、喫煙、ストレス、食生活などの生活習慣や環境要因でも減少します。そして化粧品やエステなど、どんなに対処をしても、肌を支える三大成分の減少を完全に止めることはできません。
線維芽細胞(肌細胞)は肌を支える三大成分のコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作り、メンテナンスを行う工場です。しかし、20歳を過ぎると、肌細胞は急激に減少し始め、50歳を過ぎると20歳の頃の約半分にまで減少します。そのため、肌はどんどん老化していきます。
肌細胞を増やす治療は、線維芽細胞療法(肌の再生医療)以外にはありません。
画像引用)natucli.com
線維芽細胞療法(肌の再生医療)は肌細胞そのものが増やす治療です。高周波(RF)やレーザーなど機械治療は肌細胞を働かせる治療です。そのため、少なくなってしまった肌細胞が活性化するには限界があります。また、ヒアルロン酸やボトックス注入とは異なり、異物ではなくご自身の細胞を使用するため、安全性も高いです。
線維芽細胞療法(肌の再生医療)は耳の裏の皮膚を採取し、培養した細胞を肌の老化の気になる部分に移植します。
耳の裏の皮膚は紫外線などのダメージを受けづらいため、顔の皮膚に比べて衰えるスピードが遅い(=若い)といわれています。
移植前
移植後3ヶ月
目の下のクマ、ほうれい線、シワ、たるみなど、今気になっている老化部分の症状を改善します。
肌質の維持や肌のハリ、弾力の維持をサポートします。弾力の維持をサポートします。
移植前
移植後15ヶ月