皆様、こんにちは。Gクリニックの院長の三島です。
今回は、AGA治療薬と幹細胞培養上清液についてご紹介させていただきます。
幹細胞培養上清液とは、脂肪・歯髄など体内に存在する幹細胞を培養し、その培養液から幹細胞を取り出し、滅菌処理などを行なった上澄み液のことを指します。
「幹細胞培養上清液(かんさいぼうばいようじょうせいえき)」と読みます。
AGA治療薬はAGA(男性型脱毛症)を改善する薬のことで、ミノキシジル、プロペシア、ザガーロなどさまざまな種類の薬があります。
代表的な5種類のAGA治療薬の比較をまとめました。
表の右端が見切れる場合はスクロールしてご確認ください。
ミノキシジル | プロペシア | フィナステリド | ザガーロ | デュタステリド | |
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特徴 | 男女ともに使用可能内服薬、外用薬がある | 毛周期の乱れを改善し、抜け毛や薄毛の進行を抑える | |||
主成分 | ミノキシジル | フィナステリド | デュタステリド | ||
作用 | 血管を拡張し、血流を改善する毛乳頭の細胞分裂が活発になる | 5αリアクターぜⅡ型を抑制しAGAの進行を遅らせる | 5αリアクターぜⅠ型・Ⅱ型を抑制しAGAの進行を遅らせる | ||
効果 | 発毛効果 | 抜け毛予防効果 | |||
副作用 | 〈内服〉初期脱毛、低血圧、多毛症 〈外用〉かぶれ、湿疹、フケ |
肝機能障害、勃起不全、性欲減退、発心など | 肝機能障害、過敏症、かゆみ、蕁麻疹、射精障害、性欲減退など | ||
注意 | ED治療薬との併用禁止 | 女性の服用は絶対に禁止(男性胎児の生殖器官などの発達に影響を与えるおそれがあるため) 皮膚からの吸収もされるため、女性が薬に触れるのも禁止 服用中は献血ができません |
AGA治療薬には男性胎児の生殖機能などの発達に影響を与える恐れがあるため、女性の服用禁止、触れることも禁止など注意が必要な薬もあります。
また、子どもを希望される場合にはプロペシア、フィナステリド服用中の方は6ヶ月前より休薬。ザガーロ、デュタステリド服用中の方は1年前より休薬することが望ましいです。
表の右端が見切れる場合はスクロールしてご確認ください。
AGA治療薬 | 幹細胞培養上清液 | |
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副作用 | 発起不全、肝機能障害、性欲減退など | 穿刺時の痛み、内出血など |
幹細胞培養上清液は注射の穿刺時の痛みや内出血のリスクはありますが、AGA治療薬と比べ、副作用が少ないため安全に治療していただけます。
AGA治療は長期戦です。プロペシア、フィナステリドは効果が確認できるまで通常6ヶ月の連続服用が必要です。
発毛効果のあるミノキシジル、脱毛抑制効果のあるプロペシア、フィナステリド、ザガーロ、デュタステリド、そして幹細胞培養上清液を組み合わせて治療することをおすすめしています。