「つむじ周辺の薄毛が気になる」
「もしかしてつむじはげでは?」
と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
つむじはげとは、頭頂部が薄くなる「てっぺんはげ」のことを指し、性別や年齢を問わず起こり得る薄毛の症状です。
男性だけでなく、女性でも頭頂部の薄毛に悩む方は多くいます。さらに、10代・20代の若い世代でも薄毛が進行するケースがあります。
この記事では、つむじはげの基準や原因、対策、そして治療法について詳しく解説します。
こちらのページは医学的・専門的な内容の為、当院院長の三島 雅辰監修の元作成しております。
つむじはげは「てっぺんはげ」とも呼ばれ、その名のとおり頭頂部が薄くなる薄毛の症状を指します。
自分では確認しづらいことが特徴のつむじはげですが、明確な診断基準はありません。しかし、以下のような薄毛の症状が見られる場合、つむじはげ・てっぺんはげと判断できます。
頭頂部の頭皮が透けている
つむじはげの判断基準として最も分かりやすいのは、頭頂部の頭皮が透けて見えることです。
つむじ周辺はもともと頭皮が透けやすい部分ですが、つむじを中心にして広範囲にわたって頭皮が透けて見えるようであれば、つむじはげの可能性が高いといえます。このような症状に気づいた場合、早めに対策や治療を検討することが大切です。
頭頂部の頭皮が赤い・茶色い
頭頂部の頭皮が赤い、または茶色い場合も、つむじはげの兆候である可能性があります。
健康な頭皮は、毛根が透けて見えるため、透明感のある青みがかった色をしているのが一般的です。しかし、頭皮が赤みや茶色を帯びている場合、正常なターンオーバーが行われておらず、老廃物が頭皮に蓄積している状態を示しています。
この状態は、血行不良や皮脂の過剰分泌が原因となり、毛髪の成長に悪影響を与えることがあります。
そのため、頭皮の色に異常を感じた場合は、早めのケアや治療を検討することが重要です。
頭頂部の髪の毛が細くコシがない
頭頂部の髪の毛が細くなり、コシがなくなっている場合も、つむじはげが進行している可能性があります。
髪が弱々しくなるのは、ヘアサイクルの乱れによって髪が正常に成長していないサインです。通常であれば、髪は太くしっかりと成長するはずですが、ヘアサイクルが乱れると、髪が十分に成長する前に抜け落ちてしまい、結果として薄毛が進行します。
ヘアサイクルの乱れによる抜け毛の増加は、つむじはげの進行を促すため、早期に対策を取る必要があるでしょう。
つむじの渦が見えない
つむじの渦が見えなくなっている場合も、つむじはげが進行している可能性があります。
通常、頭頂部のつむじを中心に髪の毛は左回りか右回りに渦を描くように生えています。つむじが健康な状態であれば、頭皮を真上から見るとその渦がはっきりと確認できるはずです。
しかし、渦が薄れて見えなくなってきた場合、髪が細くなり密度が減少しているサインかもしれません。
上記の変化に気づいたら、早めにつむじはげの対策を考えましょう。
つむじはげの原因には、男女共通のものもあれば、それぞれ異なる要因もあります。男性の場合は主にAGA(男性型脱毛症)が、女性の場合はびまん性脱毛症が主な原因となっていることが多いです。
ここからは、男女別のつむじはげの原因について詳しく見ていきましょう。
【AGA(男性型脱毛症)】
AGAは、男性ホルモンの一種である「ジヒドロテストステロン(DHT)」が影響し、髪の成長を阻害して抜け毛を引き起こします。特に頭頂部や前頭部の薄毛が進行しやすく、つむじはげの主な原因となります。
【遺伝】
脱毛症は遺伝的要因も強く、家族に薄毛の傾向がある場合、つむじはげが起こりやすいとされています。
【ストレスや生活習慣】
過度のストレス、栄養不足、睡眠不足、喫煙、過度な飲酒などが髪の成長に悪影響を与え、つむじはげの原因になることがあります。
【びまん性脱毛症】
女性に多い「びまん性脱毛症」は、髪全体が均等に薄くなるタイプの脱毛症で、つむじ周辺が目立って薄くなることが多いです。加齢やホルモンバランスの乱れ、過度なダイエットなどが原因となります。
【ホルモンバランスの乱れ】
妊娠・出産・更年期などによるホルモンの変化が、女性のつむじはげを引き起こす要因です。特にエストロゲン(女性ホルモン)の減少が髪の成長に影響を与えます。
【過剰なヘアケアやダメージ】
ヘアカラーやパーマ、熱によるダメージ、強い引っ張りによるスタイリングなどが頭皮や髪に負担をかけ、つむじはげを悪化させることがあります。
生活習慣の乱れやストレス、誤ったヘアケアによって頭皮環境が悪化し、男女問わずつむじはげを引き起こすことがあります。ここでは、男女に共通するつむじはげの原因について見ていきましょう。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れは、自律神経の乱れを引き起こし、結果的に薄毛を招く原因となります。
自律神経が乱れると、ヘアサイクルに悪影響を与えるだけでなく、血流が悪化し、髪の毛や頭皮に必要な栄養が行き届かなくなります。
これにより、特に頭頂部の薄毛が進行しやすくなります。睡眠不足や偏った食生活も、頭皮の健康を損ない、つむじはげを悪化させる可能性があります。
質の高い睡眠を確保し、食事は1日3食、栄養バランスを考えて摂取することが大切です。また、適度な運動を生活に取り入れることで、血行が促進され、薄毛の予防にもつながります。健全な生活習慣を維持することが、つむじはげ対策に効果的です。
喫煙や飲酒
喫煙は血行不良を引き起こし、髪の毛や頭皮に十分な栄養が届かなくなる可能性があります。これが原因で、髪の成長が阻害され、つむじはげや薄毛を悪化させるリスクが高まります。
また、飲酒も薄毛や抜け毛の原因となります。アルコールが肝臓で分解される際に、髪の成長に欠かせない栄養素である亜鉛が消費されるため、過度な飲酒は亜鉛不足を引き起こし、髪の健康に悪影響を及ぼします。
適度な飲酒であれば問題ありませんが、過度な飲酒は薄毛を進行させるリスクがあるため注意が必要です。
つむじはげを予防するためには、タバコの本数を減らし、飲酒も適量に抑えることが大切です。健康的な生活習慣を維持することで、髪の健康を守ることができます。
ストレス
過度なストレスは、ホルモンバランスや自律神経の乱れを引き起こし、その結果として薄毛を招く可能性があります。
特に、20代・30代の若い世代におけるつむじはげは、ストレスによる影響が大きいとされています。
現代社会では、ストレスを完全に避けることは難しいですが、溜め込まないように工夫することが大切です。
自分にとって心地よい趣味やリラックスできる方法を見つけ、上手にストレスを発散しましょう。これにより、心身の健康だけでなく、髪の健康も守ることができるでしょう。
頭皮環境の悪化(誤ったヘアケア)
誤ったヘアケアによって髪の毛や頭皮に負担がかかり、薄毛を引き起こす可能性があります。
市販のシャンプーには洗浄力が強いものが多く、過度に頭皮を洗いすぎると、必要な皮脂まで取り除かれて頭皮環境が悪化することがあります。そのため、刺激が少ないシャンプーや、育毛効果のあるシャンプーに切り替えることが効果的です。
一方、抜け毛を減らそうとして洗髪の回数を減らす人もいますが、これは逆効果になることがあります。
頭皮の皮脂や汚れが蓄積され、毛穴が詰まってしまうと、薄毛が進行するリスクが高まります。適度な洗髪と正しいヘアケアを心がけ、頭皮環境を整えることが大切です。
つむじはげの対策は、男女共通して生活習慣の見直しや正しいヘアケアが重要です。
これらの改善によって、薄毛が進行するのを防いだり、改善されることもあります。
しかし、根本的に薄毛を改善したい場合は、専門のクリニックでの治療が効果的です。専門医の診断を受け、適切な治療法を選択することで、より効果的に薄毛を改善することが期待できます。早期に専門のケアを受けることで、進行を抑え、健康な髪を取り戻すことが可能です。
クリニックでAGA治療を受ける
頭頂部が薄くなる「つむじはげ」は、男性の場合はAGA(男性型脱毛症)、女性の場合はびまん性脱毛症(FAGA)の可能性が高いといえます。
つむじはげの原因がAGAやFAGAである場合、最も有効な対策は、クリニックでの薄毛治療です。クリニックでは、内服薬や外用薬を使い、育毛や発毛をサポートします。また、髪の成長因子を頭皮に直接注入して発毛を促す「育毛メソセラピー」という施術も有効です。
薄毛治療で発毛を実感できるまでには、早くても3~6ヶ月ほどかかりますが、つむじはげを根本的に改善したい方には、クリニックでの治療がおすすめです。
生活習慣を見直す
食生活が不規則になりがちだったり、寝不足が続く方は、生活習慣を見直すことが大切です。
規則正しい生活を送ることは、薄毛対策にもつながります。栄養バランスの取れた食事や質の高い睡眠を意識することで、頭皮環境が改善され、抜け毛や薄毛の進行を防ぐことができます。
健康的な生活習慣は、髪の健康にも良い影響を与えるため、薄毛予防のためにも日常生活を見直してみましょう。
ストレスを溜め込まない
薄毛予防には、ストレスを溜め込まないことも非常に重要です。
ストレスはホルモンバランスや自律神経に悪影響を及ぼし、薄毛の原因になることがあります。そのため、適度な運動を取り入れたり、美味しいものを食べるなど、自分なりの気分転換方法を見つけるのがおすすめです。
また、疲れを感じたときにはしっかりと休息を取り、自律神経のバランスを整えることが大切です。リラックスする時間を意識して過ごすことで、髪の健康にも良い影響を与えます。
正しいヘアケア
頭皮環境を整えるためには、正しいヘアケアを習慣にすることが非常に大切です。
基本的には、1日1回の洗髪を心掛け、頭皮に負担をかけない低刺激のシャンプーを使用しましょう。洗うときは、爪ではなく指の腹を使って、優しくマッサージしながら洗うことがポイントです。
また、洗髪時や日常的に頭頂部を中心に頭皮マッサージを行うことで、血行が促進され、髪の成長をサポートする効果があります。これらの習慣を続けることで、薄毛対策にもつながり、健康な頭皮環境を保つことができます。
つむじはげになってしまった場合、髪型を工夫することで、薄毛をある程度目立たなくすることができます。
ここでは、男女別に、つむじはげを隠すための髪型・ヘアスタイルを紹介します。
スキンヘッド
つむじはげを目立たなくする最も効率的な髪型として、スキンヘッドが挙げられます。頭部全体の毛を剃ることで、薄毛の部分を完全に隠し、統一感のあるスタイルに仕上がります。
最近では、お洒落の一環としてスキンヘッドにしている人も多く、そのスタイルは幅広い世代に受け入れられています。
スキンヘッドの主なメリットは、ヘアセットが不要であることと、散髪の費用がほとんどかからないことです。手軽に清潔感を保ち、メンテナンスも簡単なスタイルとして人気があります。
モヒカン
ショートモヒカンやソフトモヒカンも、つむじはげを目立たなくする効果的な髪型です。
モヒカンスタイルは、髪の中央部分を残し、両サイドを刈り上げるのが特徴ですが、最近では、両サイドを短くカットするスタイルが一般的です。このスタイルにより、頭頂部に集中したボリュームを強調し、つむじ周辺の薄毛をカバーできます。
中央に残した髪を整髪剤で立たせてセットすることで、つむじはげが目立ちにくくなり、スタイリッシュな印象も与えることができます。このスタイルは、簡単にセットできるうえ、薄毛を自然に隠せる点が大きなメリットです。
ツーブロックウルフ
ツーブロックウルフは、通常のツーブロックに比べてトップを長めに残し、全体的にボリュームをアップさせる髪型です。
このスタイルでは、トップにくせ毛風のパーマをかけることで、髪に動きと立体感が加わり、つむじはげがより目立たなくなります。パーマのふんわりした質感が、頭頂部の薄毛をカバーしやすく、自然なボリュームを演出できるのがポイントです。
ツーブロックウルフは、つむじはげを隠しながら、おしゃれな印象を与える髪型として人気があります。
オールバック
オールバックは、つむじはげを隠すのに効果的な髪型の一つです。
髪をある程度の長さまで伸ばしてから後ろに流すことで、頭頂部の薄毛を自然にカバーすることができます。
オールバックスタイルは、髪の流れを作ることで、薄毛部分を隠しながら洗練された印象を与えることができるため、特にビジネスシーンやフォーマルな場でも人気のある髪型です。
七三分け
髪の毛を真ん中で分けると、頭頂部の薄毛が目立ってしまうことがあります。
しかし、七三分けにすることで、頭頂部の薄毛を自然にカバーでき、つむじはげが目立ちにくくなります。七三分けは、髪を一方に流すことで薄毛部分を隠しやすく、また、清潔感のあるスタイルとしても人気があります。
セット次第でボリュームを持たせやすい点も、つむじはげを隠すのに効果的です。
アシンメトリー
アシンメトリーは、左右非対称の髪型で見た目もお洒落なうえ、つむじはげを自然に隠す効果があります。
トップの髪をある程度伸ばし、整髪剤を使って片側の髪を反対側へ流すことで、髪に動きと立体感を出し、つむじはげを目立たなくすることができます。
このスタイルは、個性的でモダンな印象を与えるとともに、薄毛をカバーしながらもお洒落な仕上がりになるため、人気のあるヘアスタイルの一つです。
フェードカット
フェードカットは、グラデーションカットとも呼ばれるヘアスタイルで、トップからサイド、襟足にかけて自然につなげていく髪型です。
このスタイルの特徴は、両サイドや襟足を刈り上げ、トップ部分は短めにカットしながらもボリュームを持たせることです。トップに高さやボリュームを持たせることで、つむじはげを目立たなくする効果があります。
フェードカットは、スタイリッシュで清潔感のある印象を与えつつ、薄毛を上手にカバーできる髪型です。
バーバースタイル
バーバースタイルは、理髪店でカットされるようなクラシカルで洗練されたヘアスタイルの一つです。
このスタイルの特徴は、両サイドを刈り上げ、前髪や頭頂部に自然な毛の流れを作り出すことです。髪の流れを活かしてボリューム感を持たせることで、つむじはげを目立たなくする効果があります。
バーバースタイルは、クラシカルでありながらも現代的な印象を与えるヘアスタイルとして人気が高く、清潔感やスタイリッシュさを兼ね備えています。
ハーフアップ
ハーフアップは、髪の上半分だけをまとめるスタイルで、つむじはげを自然に隠せる効果的な髪型です。
頭頂部にボリュームを持たせることで、薄毛が目立ちにくくなります。
ハーフアップは、シンプルながらもお洒落で、女性らしい柔らかい印象を与える髪型としても人気があり、つむじはげをカバーしながらスタイリッシュに見せることができます。
ショートヘア
ショートヘアは、ロングヘアに比べて分け目を隠すスタイリングがしやすく、つむじはげを目立たなくするのに適した髪型です。
頭頂部にボリュームを持たせることで、薄毛の部分がカバーされ、自然な仕上がりになります。ショートヘアはスタイリングの自由度が高く、さまざまなアレンジが可能なため、つむじはげが気になる方にもおすすめのスタイルです。
ポンパドール
ショートヘア・ロングヘアどちらにもおすすめの髪型が、ポンパドールです。
ポンパドールは、前髪を上にふんわりと持ち上げ、頭頂部にボリュームを持たせることで、つむじはげを自然にカバーできるスタイルです。
ピンを使って簡単にセットできるため、手軽さもポンパドールの大きな魅力です。髪に立体感を与え、スタイリッシュかつ上品な印象を与えるこのスタイルは、さまざまなシーンで活躍します。
つむじはげを根本的に改善するためには、男性の場合はAGA治療、女性の場合はFAGA治療が最も有効です。
男女で使用する治療薬は異なるものの、基本的な治療内容は共通しています。男女ともに、薄毛治療には次の4つの方法があります。
それぞれの治療法や特徴について紹介します。
内服薬による治療
AGAやFAGA治療において、以下の2種類の内服薬が処方されます。
1.抜け毛を予防し、薄毛の進行を抑制する薬
フィナステリド、デュタステリド、プロペシアなどが該当します。これらの薬は、脱毛を引き起こすホルモン(DHT)の生成を抑え、薄毛の進行を防ぐ効果があります。
2.発毛を促進させる薬
ミノキシジルは、血流を促進し、毛根に栄養を供給することで発毛を促進します。
これらの内服薬は、医師の診断に基づき、症状や目的に合った治療薬が処方されます。日本皮膚科学会もこれらの内服薬による薄毛治療を強く推奨しており、発毛効果が認められています。
外用薬による治療
薄毛が気になる部位にミノキシジルの外用薬を塗布することで、発毛を促す治療法があります。
この治療法は、内服薬と同様に日本皮膚科学会が強く推奨しており、数々の臨床試験で発毛効果が確認されています。
ミノキシジルは、血流を改善し、毛根に栄養を供給することで、毛髪の成長を促進します。外用薬は頭皮に直接作用するため、発毛効果が期待できる安全な治療方法です。
注入治療
注入治療は、成長因子や薄毛対策に必要な有効成分を、さまざまな器具を使って直接頭皮に注入する治療法です。代表的な治療法として、HARG療法や育毛メソセラピーがあります。
この治療法は、内服薬や外用薬による投薬治療と併用することが一般的で、相乗効果により発毛を促進し、効果を実感するまでの期間が短くなるメリットがあります。注入治療は、毛根に直接栄養や成分を届けるため、効率よく薄毛対策が進められる方法です。
自毛植毛
自毛植毛は、薄毛の影響を受けていない側頭部や後頭部の髪の毛根を皮膚組織ごと採取し、薄毛が気になる箇所へ植え替える治療法です。
この方法の大きなメリットは、移植後にメンテナンスが不要であり、一度生着すると半永久的に自然に生え変わる点です。自毛なので、見た目も自然で、長期的な効果が期待できます。
自毛植毛は、投薬治療で効果を得られなかった場合に推奨される治療法で、確実に増毛できる一方、費用が高額になるデメリットがあります。治療を検討する際は、長期的な視点でコストを考慮すること必要があります。
10代・20代でもつむじが薄くなることはありますか?
10代や20代でも、つむじが薄くなることは珍しくありません。日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」では、AGA(男性型脱毛症)は思春期以降の男性に見られる進行性の脱毛症として定義されています。
このため、若い世代でもつむじが薄くなることがあります。
女性の場合も、過度なダイエットによる栄養不足やホルモンバランスの乱れが原因で、若い世代でもつむじはげになる可能性があります。特に、食事制限やストレスがホルモンに影響を与え、薄毛を引き起こすリスクが高まるため、早期のケアや治療が重要です。
育毛剤でつむじはげが治る?
育毛剤では、つむじはげを根本的に治すことはできません。育毛剤は主に、頭皮環境を整え、抜け毛を予防する効果が期待されますが、発毛させる力はありません。
発毛を促進するためには、ミノキシジルのような発毛成分が含まれた外用薬や、内服薬による治療が必要です。育毛剤はあくまで頭皮の健康をサポートするものであり、つむじはげの進行を防ぐためには、より強力な治療が必要な場合が多いです。
つむじが2つあると薄毛になりやすいの?
つむじが2つあるからといって、薄毛になりやすいというわけではありません。つむじが2つ以上ある原因は主に遺伝によるものであり、これが直接的に薄毛を引き起こすという医学的な根拠はありません。
つむじの数や形状は個人差がありますが、つむじが多いこと自体が薄毛のリスクを高めるわけではないため、特に心配する必要はありません。薄毛の進行には、ホルモンや生活習慣など他の要因が関係していることが多いです。
男性だけではなく女性でもつむじはげになる?
つむじはげは、男性だけでなく女性にも起こります。男性ホルモンが原因で発症するAGA(男性型脱毛症)に対して、女性にはFAGA(女性型脱毛症)という女性特有の薄毛の症状が見られます。
FAGAは、ホルモンバランスの乱れや加齢、遺伝などが原因となり、特に頭頂部を中心に薄毛が進行します。男女ともに、つむじはげの進行を止め、改善するためには専門のクリニックでの治療が必要です。早期に専門医の診察を受け、適切な治療を開始することが重要です。
湯シャンは薄毛対策に効果ある?
湯シャンは、薄毛対策として効果が期待できる方法の一つです。湯シャンでは、シャンプーを使わずにお湯だけで髪と頭皮を洗うことで、頭皮環境を整えたり、皮脂の分泌量をコントロールする効果があります。
ただし、頭皮にはターンオーバーのサイクルがあるため、すぐに頭皮環境が改善するわけではありません。湯シャンの効果を感じるまでには個人差がありますが、通常は数週間程度継続することが必要です。しばらく続けて頭皮の状態を確認し、薄毛対策として有効かどうかを判断するのがおすすめです。
朝シャンはハゲるって本当?
朝シャンを習慣にすると、薄毛を引き起こす可能性があります。朝だけシャンプーをして、日中にかいた汗や皮脂汚れをそのままにすると、夜間に頭皮に雑菌が繁殖しやすくなります。この雑菌の繁殖が頭皮環境の悪化を招き、健康な髪の成長を妨げることになります。
髪と頭皮の健康を保つためには、日中に溜まった汚れを夜にしっかりと洗い流すことが重要です。適切なヘアケアを行うことで、薄毛や頭皮トラブルの予防につながります。
つむじ割れは生まれつき?
生まれつき髪質が柔らかかったり細かったりする人は、髪のボリュームが出にくいため、つむじ割れが起きやすい傾向があります。また、頭部の形が平たい人や、髪の生え方に癖がある人も、つむじ割れが起こりやすいといえます。
つむじ割れは、髪の根元が分かれて見えてしまう現象で、髪のボリューム不足や生え方によって目立ちやすくなるため、適切なスタイリングやヘアケアが重要です。